オアフ島を巡る「TheBus」基礎知識

ハワイのオアフ(Oahu)島を走る路線バス「TheBus(ザ・バス)」のすごさは、その細やかな路線網にある。前回に続き、今回は島内一周などのルート特徴や運賃の仕組み、ワイキキを通る路線などについて書いてみたい。(2025年10月のスカイライン延伸に伴うバスのダイヤ改変について追記・情報更新済み

ハワイ諸島の中心地であるオアフは、沖縄本島の1.3倍弱という規模の面積を持つ島だが、人の住むエリアはすべて網羅しているのではないかと思うほど「TheBus」の路線が多く、その数は100以上におよぶ。

オアフ島ではあらゆる場所で「TheBus」の姿が見られる

主要道路から離れた住宅街へ向かっていく「支線」も目立つが、基本は島の海岸線に沿って「幹線」の路線網が形作られているイメージだ。

オアフは西海岸の先端にいたる手前で車道が途切れているので島を完全にひと回りすることはできないが、中央部に位置するワヒアワ(Wahiawa)という街を経由して縦断する形でならバスによる島内一周が可能である。

このコースは「52番(Route 52)」と「60番(Route 60)」という2つの路線を乗り継ぐことになる。

その昔は52番のバスが「CIRCLE ISLAND(サークルアイランド)」という行先を掲げ、約150キロの道のりを4時間ほどかけてぐるぐる周っていた。

山あり海あり、のどかで小さな街ありとオアフ島でのバス旅の楽しさを凝縮した路線だったが、さすがに“ハワイ州・ホノルル市当局”も日本の国鉄のごとき長距離走破は非効率だと思ったのか、分割に踏み切ったようだ。

オアフ島のバス路線イメージ、コロナ禍前の情報なので路線番号や行先は多少変更されている箇所がある(2019年冬版の「TheBus2019SystemMap」に地名を追記)

今、時計まわりで島内を一周する場合、2023年8月時点での一例を挙げると以下のような形となる。

買物スポットとして著名なアラモアナ・センター(Ala Moana Center)を10時15分に出発する「52番」に乗って島の中央部を縦断し、ノースショアと呼ばれる海沿いの終点「ハレイワ・ビーチパーク(Haleiwa Beach Park)」には11時52分に着く。

ここで12時12分発の「60番」に乗り継ぎ、東海岸をひたすら走って、アラモアナ・センターへは14時58分に戻って来れる。5時間弱をかければ島内一周ができるというイメージだ。

52番も60番も日中はおおむね30分間隔で運転されており、それほど不便はないだろう。

TheBusの公式サイトで公開されている「60番(Route 60)」の路線図(Route Map)、主要な停留所のみが記載されている(2023年8月現在)

TheBusの公式サイトで公開されている「60番(Route 60)」の時刻表(Timetable)、AからQまでのアルファベットは路線図に記載された位置を示す。こちらも主要停留所の時刻のみしか載せていない。また24時間表示ではなく、午前(a)と午後(p)で表示している。真夜中の2時に着く便や、始発が4時に設定されている停留所もあり、ほぼ24時間営業といった様相(2023年9月現在)

また、60番のルート上にある東海岸のカネオヘ(Kaneohe)という街から「69番(Route 69)」に乗り継いでシーライフ・パーク(Sea Life Park)まで行き、そこから「23番(Route 23)」に乗り換えてカハラ(Kahala)やワイキキ(Waikiki)を経由してアラモアナセンターへと、さらに外周を巡る方法もある。

※23番のバスは2024年8月から運行区間が短縮されて、シーライフパーク~カハラモール(Kahala Mall)(#4104)間のみの運行となり、ワイキキやアラモアナセンターには行かなくなくなりました。カハラモールから先は1時間に1~2本程度運行される「2番(Route 2)」に乗り継ぐことでワイキキへアクセスが可能。平日は停車バス停の少ない「2L」も運行。アラモアナ・センターへは「7番(Route 7)」でアラモアナ山側の「コナ・イキ・ストリート + コナ・ストリート(Kona Iki St + Kona St)」(#4790)(カハラ方面は #847)下車(2025年9月30日追記)

こんな“オプション周遊”さえできるほどに路線が多く、島の隅々まで走っている。

西海岸の先端近くに位置する「マカハ(MAKAHA)」へはアラモアナ・センターを発着する長距離路線の「40番(Route 40)」や、高速道路経由の急行便「C系統Route C CountryExpress!)」に乗れば1本でアクセスが可能だ。

日本人には少し見づらく物足りない気もするが、公式サイト上で公開された各路線ごとの「時刻表(Timetable)」や「路線図(Route Map)」を駆使すれば、オアフのどこへでもたどり着けるだろう。

特にホノルルの中心部は毛細血管のように路線が張り巡らされていて、都営バスに匹敵するような高密度である。高速道路を走る急行便(Express)も設定されている。

ホノルル中心部のバス路線図、山側の住宅地などへ支線も多い。なお、コロナ禍前の情報なので路線番号や行先は多少変更されている箇所がある。たとえば、ホノルル国際空港に乗り入れていた「19番」も廃止・再編となった(2019年冬版の「TheBus2019SystemMap」に地名を追記)

観光の中心地であるワイキキの「クヒオ通り(Kuhio Avenue)」だけを見ても2023年8月時点で「2」「8」「13」「20」「23」「42」「E」と7つの路線が走っている(2025年10月時点で6路線に減少、詳細は下部参照)。

ワイキキの真ん中を貫く「クヒオ通り(Kuhio Avenue)」は7つの路線が通っており、バス停も多い

ホノルル国際空港に乗り入れながらパールハーバー(アリゾナ記念館=Arizona Memorial)の先までを結ぶ「20番(Route 20)」や、20番と似たルートを経由してさらに長距離を走る「42番(Route 42)」、その42番の急行版(高速道路経由)である「E系統Route E CountryExpress!)」などは、ワイキキから中心部のダウンタウンや西海岸方面へ向かうバス旅に欠かせない路線といえる。

ワイキキ(クヒオ通り)を通るバスが一部変わります(2025年10月)

ハワイ鉄道「スカイライン(Skyline)」の延伸開業にともなうバス路線の改変により、空港を結んでいた「20番」が廃止され、停車する停留所の少ない「Wライン(W Line)」に置き換えられるなど、ワイキキの中心部(クヒオ通り)を通る路線も変更となっています。

2025年10月16日の改正時点でワイキキを走る路線は次の「E」「WNew=20番の後継)」「2・2L」「8」「13」「42」です。バス停の場所とリアルタイム走行情報(時刻表)は、接近情報サイト「HEA(Honolulu Estimated Arrival)」にバス停番号(#22や#4848など#を除いた2ケタ~4ケタの番号)を入れると確認可能。

)アラモアナ・センターは「E」「W」「42」が正面玄関近く、海側にあるアラモアナ・ブルーバード(Ala Moana Boulevard=主要幹線道路)の停留所に停まります

2025年10月16日以降のワイキキ内における停留所の位置と「W Line」が停車する停留所(「TheBus Waikiki Guide(WINTER 2025)」を一部加工)

  • E(Route E CountryExpress!)【アラモアナ〇海側】:ワイキキのホテル街東端に位置するクイーンカピオラニホテル近くの「カパフルアベニュー+カートライトロード(Kapahulu Ave + Opp Cartwright Rd)」(#4350)から西のエワ・ビーチ(Ewa Beach)まで、高速道路(H1)を経由して1時間40分で結ぶ快速便の長距離路線ダウンタウン観光(#45/#46)にも使える。クヒオ通りで停車するバス停は#22/#24/#26/#27などに限定。ワイキキ方面行は一方通行のカラカウア通りのバス停(#4348/#4349など)に停車
  • W(W Line)(20番の後継路線)【アラモアナ〇海側】:ワイキキ東端の「カパフルアベニュー+カートライトロード」(#4350)と「レレパウア・ダニエル・K・イノウエ国際空港スカイライン駅(LELEPAUA DANIEL K. INOUYE INT’L AIRPORT SKYLINE STATION)」(#4848)を最短30分で結ぶ快速便。途中の「アフア・ラグーンドライブ駅(Āhua Lagoon Drive)」でもハワイ鉄道「Skyline(スカイライン)」へ乗り継ぎが可能。パールハーバー方面へ行く際にも便利。停車するバス停は限定。詳しくはこちらの記事参照
  • 2番・2L(Route 2 and 2L)【アラモアナ×】:日中1時間に5本程度と運転本数が多く、ダウンタウン(#45/#46/#130/#131など)やチャイナタウン(#50/#126など)の観光に最適。西行きの終点はカリヒ・トランジット・センター(Kalihi Transit Center)(#4523)なので、至近のカハウイキ(Kahauiki)駅からスカイラインへ乗り継ぎが可能。東行(Eastbound)は1時間に1~3本の割合でカハラ・モール(Kahala Mall)近くの「Hunakai St + Waialae Ave」(#4104)行きがある。「2L」は平日のみ運転の快速便。アラモアナ・センターは経由しないので注意
  • 8番(Route 8)【アラモアナ△山側】:海側から見てアラモアナ・センター裏手の「カピオラニ・ブールバード(Kapiolani Bl)」を走るバス。アラモアナ・センターの「ターゲット(Target)」(#986/#2989)あたりからアクセスする際に適している。「ウォルマート・ホノルル店」(#986/#999)への訪問にも使えそう。運転は20分に1本程度。
  • 13番(Route 13)【アラモアナ△山側】:西はハワイ大学マノア校近く(#874)からカパフル・アベニュー(Kapahulu Ave)を経由してワイキキの「クヒオ通り」にやってくるバス。「8」と同じカピオラニ・ブールバードを経由。アラモアナ・センターの「ターゲット(Target)」(#986/#2989)あたりからアクセスする際に使用可。ダウンタウン(#45/#46/#130/#131など)・チャイナタウン(#50/#126など)へもアクセスできる。東の終点は住宅街の「リリハ(Liliha)」(#66)で、日系の著名店「リリハベーカリー(Liliha Bakery)」の本店(#58/#118)へ行く際にも使える。日中1時間に4本程度運転。
  • 42番(Route 42)【アラモアナ〇海側】:ワイキキのカピオラニ公園(Kapiolani Regional Park)近くの「モンサラット・アベニュー + カラカウア・アベニュー(Monsarrat Ave + Kalakaua Ave)」(#87)から、西のエワ・ビーチ(Ewa Beach)まで2時間以上かけて走る長距離路線。「E」の各駅停車版というイメージ。ダウンタウン(#45/#130など)やチャイナタウン(#438/#997など)を経由。カハウイキ(カリヒ・トランジット・センター)(Kahauiki,Kalihi Transit Center)駅からホゥアエアエ(ウエスト・ロッホ)(Ho’AE’AE, West Loch)駅まで9駅間に沿って走っており、急ぐ場合はスカイラインに乗ったほうが早い。日中はパールハーバーの博物館群の最寄りとなる「アリゾナ・メモリアル(Arizona Memorial)」(#4322)まで乗り入れる(東行のみ)ので便利だが、ワイキキから1時間以上を要する。なおワイキキ21時以降発の5~6本は、レレパウア・ダニエル・K・イノウエ国際空港スカイライン駅(#4848)にも乗り入れる

いずれの路線についても時刻表やルートマップはThe Busの公式サイトをご覧ください。また、本稿のこの先の記載は2023年8月時点の情報としてお読みください。

ワイキキの観光客が密集する「カラカウア通り(Kalakaua Avenue)」はダイヤモンドヘッド方向へ一方通行となっているため、ワイキキ方面行の「E系統(Route E CountryExpress!)」のみが乗り入れてくる、写真後方は「ロイヤルハワイアンセンター(Royal Hawaiian Center)」

本数は少ないが東海岸方面へ向かう「23番」に乗れば、上記で紹介したように反時計回りで“拡大版の島内一周”を始めることも可能だ(2024年8月以降は不可)

その他の路線はアラモアナ・センターを発着地としているケースが多く、ここはバス旅をするうえで必ず訪れる一大バスターミナルとなる。

バス停が敷地外の幹線道路上にも点在しているので乗場の分かりづらさはあるが、アラモアナ・センター付近へ行けば、大半の主要路線にアクセスできる仕組みだ。

アラモアナセンター(写真右手奥)の海側にあるワイキキ方面行バス停「Ala Moana Blvd opp Shopping Ctr(#1102)」は「20番」「42番」「E系統(Route E CountryExpress!)」のみが停車する

2020年春以降の新型コロナウイルス禍を経て、路線の統廃合や再編といった動きも目立ってきたが、幹線網はおおむね維持されている。

今年6月末には、ホノルル中心部から見てパールハーバーの先、島の西海岸寄りに「スカイライン(Skyline)」と名付けられた鉄道路線が部分開業した。

そのため、一部のバス路線は駅前に乗り入れて終着とし、鉄道に代替させる形で行先を短縮しているケースもある。

スカイライン(Skyline)の都心側における暫定的な起点駅となっている「Halawa,Aloha Stadium(ハラワ・アロハスタジアム)」ではすぐ横(写真左)にバスターミナルが新設され、「TheBus」(20番や42番など)との乗り継ぎが容易

100万人が住むオアフは朝夕の道路渋滞が激しく、バスの定時運行がままならない時間帯や道路も目立つ。住宅地の多い西海岸エリアからホノルル中心部まで“重要幹線”の輸送をゆくゆくは鉄道に担わせたいようだ。

ただ、2023年時点では郊外の末端区間しか開業していないため、公共交通機関の中心が「TheBus」であることは当分変わらない。

1乗車3ドル、ICカードで一日券

「TheBus」への乗車には1回あたり3ドルの運賃が必要となる。6月末に開業した鉄道「スカイライン」も共通の運賃体系である(2023年8月現在)。

バス停に貼られた運賃案内、現金で支払う場合、バス内に両替機は無くお釣りも出ない

1ドルが100円超という時代なら、1回あたり3百数十円なので「まあ、日本より少し高いか」といった感覚だが、2023年8月に日本の首都圏で多店舗展開する著名両替所チェーンでドルを購入したら1ドルあたり「146.3円」であった。

このレートでは「TheBus」や「スカイライン」に1回乗車あたり日本円で440円弱が必要ということになる。

日本人からすると、大都市圏郊外に税金を投入してつくって需要予測が外れた新興鉄道のような運賃設定にも感じてしまうが、米国の物価は高騰しているうえ、円安なのだから諦めるしかない。

近年は「TheBus」と「スカイライン」に日本のSuica(スイカ)やICOCA(イコカ)のようなICカードのシステムが導入された。

TheBusとスカイライン(Skyline)用のICカード「HOLO(ホロ)カード」は1枚2ドル。カードに3ドル以上の金額をチャージして使う。1日に何度乗っても最大で7.5ドル以上は引かれないので、1日乗車券は7.5ドルということになる

HOLO(ホロ)カード(HOLO card)」と命名されたこのICカードを使えば、1日あたり最大で7.5ドル(約1100円)の金額までしか差し引かれず、1日乗車券のような形で何度でも乗降ができる仕組みとなっている。

また、片道乗車の場合も、2.5時間以内なら幾度乗り換えても3ドルしか引かれない。運営母体が同じなのでバスと鉄道の乗り継ぎも通算できる。

セブンイレブン(ワイキキ中央部には無く、観光客の少ない西側のハワイコンベンションセンター寄りのカラカウア通りにある)やアラモアナのスーパー内、スカイラインの駅などでカード自体を入手(1枚2ドル)し、購入場所かインターネット上で好きな金額を“チャージ(現地ではロードと呼ぶ)”して使う。

HOLO(ホロ)カードの公式サイト、一応は日本語に対応。クレジットカードを使ってチャージも可能

ワイキキのコンビニ「ABCストア」(一部未販売の店もある)では、あらかじめ7.5ドル分がチャージされた「HOLOカード」を1枚9.5ドル(カード代2ドル込み=約1390円)で販売しており、これを買って使えばすぐに1日券としてオアフ島の路線バスと鉄道が“乗り放題”となる。

早朝や深夜にも走っている「TheBus」らしく、1日の定義は当日の午前3時から翌日の午前2時59分まで、23時間59分間にわたって有効とのこと。

TheBusは24時間に近い形で運行されているが、日本と比べれば治安は良いとは言えないので人の少ない時間帯の乗車はおすすめできない

翌朝も使うには、ネット上か取り扱い店(※現時点でABCストアはチャージができない)で7.5ドルをチャージ(ロード)すれば、また「1日券」として使用できる。

以前は紙の「1日券」や乗り換えチケットがあり、車内で取り扱っていて旅行者にも便利だったが、コロナ禍を経て運転手との“非接触化”が推し進められた。

子ども・ユース(YOUTH=6歳から17歳)やシニア(65歳以上)の場合は、専用カードを入手すれば半額相当で乗れるのだが、バスの定期券売場(Transit Pass Office=カリヒトランジットセンターという場所にあり、ワイキキも通る2番バスの終点)か役所の出張所(Satellite City Hall)で年齢証明書などを提示し、申込書を記載したうえでしか入手できない。

観光用の路線バス「ワイキキトロリー(Waikiki Trolley)」、写真の「ピンクライン」はワイキキのホテル街とアラモアナセンターを結んでおり、ピンクライン専用の1日券は5ドルなので、ワイキキとアラモアナを往復するならTheBusより安い。また、2023年現在は「JCBカード」があれば所持している本人だけでなく、家族の大人1人と11歳以下の子供2人までが無料で乗れる。後方に見える青いバスはワイキキショッピングプラザとアラモアナセンターを結ぶ「ANAエクスプレスバス」。ANAマイレージクラブ会員でANA便の利用者は無料で使える

1乗車1ドルで乗り継ぎも可能だった四半世紀前を思い出せば“改悪”のようにも感じてしまうが、観光客用の路線バス「ワイキキトロリー(Waikiki Trolley)」の全線4日間乗り放題パスが大人65ドル(約9510円)で、1日あたり16.5ドル(約2380円)という価格水準に設定にしているところを見ると、その半額以下に抑えた「TheBus」は公共交通機関として頑張っていると思う。

新しい連接バス車両が多くなり、座席数が増えた。古いバスのように窓も汚れておらず、停留所の案内も音声と電光掲示板で行われる

この四半世紀の間に「TheBus」の車両は刷新され続け、車内の自動放送による案内や電光表示も拡充し、大型の連接バスも多くなって座席数が増え、窓もきれいで大きくなったのでバス旅を楽しむ環境は格段に良くなっている。

「DaBus(ダ・バス)」という無料アプリではGPS(位置情報)を使えば近所の停留所やバスの接近情報を知らせてくれるし、「#001」のように表示されるバス停ナンバー(上下線ごとに異なる)を覚えておけば、時刻表は容易に表示が可能だ。

バス停に停留所名は記されていないが、小さいながらもバス停ナンバーが記載されており、この番号を覚えておくと乗場や時刻表などを探しやすい

車内を冷蔵庫のように冷房を効かせて続けている点などは相変わらずで、硬い座席も昔と大きくは変わっておらず、長距離路線に乗るうえでは難敵だが、離島でこれだけ公共バス路線網が充実しているのは、世界でもオアフ島を除いて存在しないのではないか。

ハワイ州は130年前まで続いた「ハワイ王国」の頃から独自の旗を持っており、デザインに英国のユニオンジャックが入っているあたりに米国本土とは異なる歴史をたどってきたことをうかがわせる

ハワイはワイキキとアラモアナショッピングセンター、あるいは高級なカハラのホテル滞在だけでも十分に海外リゾートを楽しむことはできるが、出自も人種も多彩な100万人が住む離島の姿を知るには、毎日島の隅々まで走り続ける「TheBus」ほど有難い存在はないはずだ。

(2023年9月公開、2025年9月情報追記)

  • 空港とワイキキを結ぶ「20番バス」についてはこちら
  • ハワイ島で運行される「ヘレオンバス」についてはこちら